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チョーサー (競走馬) : ウィキペディア日本語版
チョーサー (競走馬)

チョーサー(''Chaucer''、1900年 - 1926年)は、イギリス競走馬種牡馬。大種牡馬の母の父として史上屈指の成功を収めた。馬名の由来は母の名カンタベリーピルグリムよりイングランド詩人ジェフリー・チョーサー」を連想したもので、その代表作「カンタベリー物語」が、カンタベリーピルグリム(カンタベリー大聖堂に参詣する巡礼者)によって語られていくという形をとることに関連がある。
その血統背景は一流で、母カンタベリーピルグリムはオークス馬、母の父はセントサイモンの引き立て役となったトリスタン、母の母は1000ギニー2000ギニーに勝ったピルグリミッジであった。半弟にもスウィンフォードがいるという優れた一族。チョーサーは母の小柄な体格を受け継ぎ、自身も小柄で優れた体格というわけではなかったが、美しい馬体だったと伝えられている。
もっとも競走成績はそれほど優れてはおらず、2-6歳の間にジムクラックステークスやリバプールカップに勝った程度であった。種牡馬入り後は順調に種牡馬成績を伸ばし、1916年にはサイアーランキングで2位につけた。
産駒は牝馬の活躍が目立ち、キャニオン、ピリオン、シリーニらが活躍。繁殖牝馬として成功したものもシリーニ、スカパフロウなど数多く、母の父としてハイペリオンフェアウェイファロス、シックル、ファラモンドなどを輩出した。これらの出現により、チョーサーは20世紀で最も優れたブルードメアサイアー(母の父)と呼ばれることもある。牡馬の活躍馬はジョッキークラブステークスでゲインズバラを破ったプリンスチメイ、29戦して22勝したステッドファストがおり、メールラインもプリンスチメイを通じて伸びた。父方子孫はセントサイモンの悲劇を乗り越え一時大きく繁栄、ボワルセルなどが出たが現在は衰退している。1927,1933年チャンピオンブルードメアサイアー。自身は1926年にウッドランド牧場にて死亡。
== 主な産駒 ==
競走成績によるもの。
* プリンスチメイ(ジョッキークラブステークス)
* ステッドファスト(プリンスオブウェールズステークス、コロネーションカップ、ハードウィックステークス、セントジェームズパレスステークス)
* シリーニ(パークヒルステークス、シェヴェリーパークステークス、ナッソーステークス)
* キャニオン(1000ギニー)
* ピリオン(1000ギニー)
* ダンセロン(2着 - エプソムダービー)
繁殖成績によるもの(競走成績と重複あり)。
* プリンスチメイ(ヴァトウの父)
* シリーニ(ハイペリオン(英首位種牡馬6回)、シックル(米首位種牡馬)、ファラモンドの母)
* スカパフロウ(ファロス(英仏首位種牡馬)、フェアウェイ(英首位種牡馬4回)、フェアアイルの母)
* キャニオン(コロラド、カーリオンの母)

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「チョーサー (競走馬)」の詳細全文を読む



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